1日がかりの資料作成がゼロに。経営管理を一元化したグローバルフーズの挑戦
- 企業名
- グローバルフーズ株式会社
- 利用開始月
- 2026年4月
- 店舗規模
- 5店舗〜10店舗

導入効果
- 1日→0日店長会議の資料作成(従来は半日〜1日)
- 半日→0時間全店分のExcel集計
今回お話を伺ったのは、グローバルフーズ株式会社 本部管理部 部長の小林さん。
税理士事務所から転身し、入社直後に売上・仕入れ・勤怠のシステム刷新を一任。
飲食業界の経験がほとんどない中で、どのように現場を巻き込み、数字を「見る」組織へ変えていったのか。
導入の経緯と、その後の変化を伺いました。
「お店」ではなく「お家」を届ける個室レストラン

グローバルフーズ株式会社は、新潟県糸魚川市に本社を置き、市民レストラン「いっさく」を県内で展開する飲食企業です。全店が完全個室で、総メニュー数は700点を超えます。2026年4月24日にはイオンモール新潟南にテナント出店し、現在は8店舗を運営しています。
新潟県での出店を拡大する背景について、小林さんはこう話します。
「まずは県内で一番の飲食店を目指したいという、代表者の思いをそのまま引き継いでいます」
更に同社が大切にしているのは、料理そのものに加えて「空間」です。各個室の入口には、部屋番号ではなく、その店舗が立地している地域に多い苗字の表札が掲げられています。
「創業者の考えで、お客様にお店に来ていただくのではなく、滞在する個室そのものがお客様のお家だというコンセプトなんです。表札を掲げて『ここはお部屋ではなくお家です』と伝え、ご家族の団欒につなげていただく狙いがあります」
グランドメニューは毎年リニューアルを図り、メニュー数を絞らずに全店のオペレーションと原価率を保てるよう、商品開発チームが設計していると言います。
税理士事務所から飲食業界の数値管理の担当への転身
小林さんは税理士事務所の出身で、2025年7月にグローバルフーズへ入社しました。飲食業界での経験は、学生時代のアルバイト程度だったといいます。
入社直後、代表から「システムをがらっと入れ替えたい」と相談を受けたことが、FLARO導入の出発点になりました。
入社後に会社を知るため、小林さんがまず取り組んだのは店舗に足を運ぶことでした。
「私という人間を知ってもらわなければいけなかったので、各店を回って、主に店長といろいろなミーティングをしました。」
最も苦労したのは、数字の見方を切り替えることだったそうです。
「税理士事務所では、出来上がった結果を数値化して経営分析する立場でした。いわば『過去の数字』を扱っていたんです。
今は、動いている数字をリアルにつかみ、この後どうなるかを考える立場です。そちらに頭を切り替えるのにすごく苦労しました。FLAROを導入してそこが瞬時に見えるので、とても助かりました。」
現状把握の遅れを解消するため一元化を決断
導入前、同社では売上・仕入れ・勤怠がすべて別々のシステムで動いていました。
業績を把握するには手作業の集計が必要で、数字をタイムリーに見ることができませんでした。
「一番の問題は、現状認識が遅れることでした。以前はシステムが独立して動いていたので、売上を確認するにしても、日々の売上や前年比、予算比は追えますが、粗利は出てきませんでした。ランニングコストも出てこないので、日々の営業利益は私がエクセルで別に集計していました。仕入れのシステムも違うし、給与計算ソフトもまた別。多店舗管理が非常に大変でした」
以前のシステムが飲食業に特化していなかったことも、課題に拍車をかけていました。
「回転率や客単価も、標準機能にはありませんでした。見たい数字があるたびに開発を依頼し、設計してもらって、ようやく出るようになる。そこも大きな問題だったと思います。」
さらに、ID管理で各自がシステムを見られたものの、閲覧できるのは自店舗の情報だけだったことも課題だったと言います。
1日かけていた会議資料にかかる時間がゼロに
店長の負担も大きなものでした。
同社は月1回の店長会議を開いていますが、南北に長い新潟県では、最も遠い店舗から200km近く移動する店長も。その会議のために、店長は業績報告書を毎回作成していたと語ります。
「FLAROが入って、このあたりは画面で見られるよねという話になり、店長会議の資料は廃止しました。以前は半日から1日がかりでしたが、今は場合によってはゼロです。追加で資料を作ることはありますが、1日かかることはありません。どれだけ非効率なことをしていたのか、すごく実感しています」
数字を見るまでに手作業が挟まり、見たいときに見られない。多店舗を束ねる本部にとっても、会議に臨む店長にとっても、このタイムラグが大きな負担になっていましたが、FLAROの導入で解消しました。
また、FLARO導入後、業績把握のための資料作りが不要になったと語ります。
全店分の集計を担っていた小林さん自身の作業も、ほぼなくなっています。
「エクセル集計などの私の作業は、全店分を作るのにだいたい半日かかっていました。今はもう全くやっていません。画面に出ていますからね。」
懐疑的だったシステム導入も「やってみたら楽」に
導入の際に社内では、切り替えに慎重な意見も当然ありました。
「反発まではいきませんが、懐疑的な人もいました。デリケートな部分なので、既存のシステムからうまく切り替わるのか、今できていることができなくなると困る、という声は出ましたね。」
実際に導入してみると、評価が大きく変わりました。
「社内でも意見が割れていた顔認証はやってみると楽だとわかりましたし、不正もできないので満足しています。更に勤怠がリアルタイムで出るので、出勤・未出勤も全店共通で見られるようになりました。社内では、勤怠が改善したと実感するメンバーが多いです。しかも精度も高く、助かっています。」
1カ月の並走期間でつまずきなく移行
導入時に小林さんが最も感謝しているのは、旧システムとの並走期間です。
「レジの連携に時間がかかったこともあり、1カ月ほどお試し期間をいただきました。当初は1〜2週間の並走でタイトだねと話していたので、柔軟に対応いただけたことにものすごく感謝しています」
夜間に行うPOS連携や、仕入れシステムとの連携、スタッフ情報の登録もスムーズに進んだといいます。
「システムはがらっと変わりましたが、何かにつまずいたという印象はありません。本当にflaroのカスタマーサクセス担当者さんが親身になってくれたので、スムーズに進めていただきました」
店舗速報で現場スタッフも数字を語る組織へ|数字意識の改善
閲覧権限を設定で変えられる機能を活用し、同社では全店舗の数字を社員に広く公開しています。
「以前は、店長以下のスタッフが他店の状況を知るのは、店長会議の後に店長からフィードバックを受けるタイミングだけでした。今はスマホで店舗速報が見られて、並べ替えると自店舗の立ち位置がわかります。最近は、多くの社員がその話をするようになり、数字に対する意識がすごく高くなったと思います」
また、口コミも共有するようになったと言います。
「前職の立場もあって経営指標をよく見るのですが、レーダーチャート機能は面白いですね。口コミがグラフに入るのがすごく良い。弊社はGoogleの口コミがメインですが、リアルタイムで全員に共有できます。ご指摘があった時は、全店で共有することで早期に改善を図ることが可能となりました。」
現在は1店舗で試しているタスク管理も、今後活用の幅を広げる予定です。
「先日の店長会議で、タスクを登録して進捗を確認していこうと話しました。個人的にはすごくいい仕組みだと思っているので、全店舗で運用できるよう推進していきます。」
自社の常識にとらわれず、数字で判断する
最後に、システムがバラバラで悩む同業の方々へのメッセージを伺いました。
「FLAROは様々な機能があり、飲食店に特化したシステムですので、経営に必要な数値はほぼ網羅されていると感じます。また他社システムに比べると料金が良心的で、導入のし易さも良い点です。
私は複数のシステムが混在した環境で集計をしてきましたが、それは体力も必要で効率も悪い。FLAROを一つ入れれば、業績管理は丸ごとできると思います。」
それでも検討段階で迷う企業に向けて、こう呼びかけます。
「FLAROの導入に踏み切れない方は、うまく移行できるか、コスト面は大丈夫か、という心配が強いと思います。実際に導入した立場から言うと、いずれも問題なく進むと思います。」
飲食業界の経験が少ないまま現場のデジタル化を主導した立場から、大切にしてきた姿勢も語ってくれました。
「あまり自社の常識にとらわれないことですね。うまくいっていない会社は、私の経験則では、過去の栄光にとらわれすぎていたり、ダメな部分をうまく切り捨てられなかったりすることが多い印象です。
弊社も同じで、見えていてもあえて触れない、ブラックボックスのようになっていたところがありました。それがFLAROでオープンになり、実はここは良くなかったね、という議論が生まれるようになりました。」
「数字は嘘をつきません。数字を分析する際は、主観だけで見ないこと。自分たちのやってきたことがすべて正しいわけではないと、どれだけ気づけるかだと思います」
中長期的な会社の改善にFLAROを活用したいと意気込む小林さん。
店長会議で画面を見ながら次の打ち手を話し合い、現場スタッフが他店の状況を含め、会社全体の業績を語り合う変化は、すでに現場に生まれています。
「結果の数字」を扱ってきた小林さんが全社に開いた「今動いている数字」。
同社の歩みは、複数のシステムの管理に悩む飲食企業にとって、一歩を踏み出すヒントになるでしょう。



