コラム

「金額ではなく、パーセントで見る」経営者目線で設計されたFLAROのダッシュボードが、多店舗経営の意思決定を変える 

2026年05月26月

    ログインした瞬間、昨日までの経営状態が「健康か、不健康か」一目で分かる。FLAROの「飲食店KPI」ダッシュボードには、そんなシンプルかつ本質的なコンセプトが貫かれている。代表取締役・安部修平が、この機能をどんな思いで設計し、どのように使ってほしいのかを語った。

    ファーストビューに「パーセント」を置いた理由

    ここで注目してほしいのは、これらの数値が「金額」ではなく「パーセント」で表示されていることだ。

    安部はこう語る。

    「食材費が100万円と言われても、それが高いか低いかは分からない。売上に対して何パーセントになっているのか——そこで初めて、経営の健康状態が判断できるんです。複数店舗を見ていると特にそれが顕著で、売上の規模が違う店舗を額で比較しても意味がない。だからこそ、パーセントで見ることを徹底したかった」

    ▲ 食材費・人件費・広告費・家賃・その他をパーセントで一覧表示

    たとえばFL比率(食材費+人件費の合計が売上に占める割合)は、飲食店経営の基本指標として広く知られている。「フード(食材費)が30%以下、人件費も30%以下であれば、ひとまず安心」という感覚的な基準は、多くの経営者・店長が体に染み込ませているものだ。

    パーセントで表示されるから、数字を見た瞬間に「いいのか、やばいのか」が直感的に分かる。FLAROのダッシュボードはその「直感的な判断」を最初の画面に凝縮している。

    「その日の数字」より「月累計」を見る——日々の経営管理の本質

    ダッシュボードに表示されるのは「その日」の数字ではなく、「月初から昨日まで」の累計だ。これには明確な理由がある。

    「飲食店は食材を仕入れない日もあります。そうすると、その日の食材費は売上対比でほぼゼロになってしまう。1日単位で見てもノイズが多すぎて、正しい経営状態が分からない。月の累計で日々追っていくことで、初めて本当の傾向が見えてくるんです」

    毎朝ログインして昨日までの累計FL比率を確認する。その数字が目標値から外れていれば、今日の仕入れや人員配置を見直す。こうした習慣が自然と生まれる設計になっているのが、FLAROのダッシュボードの本質的な価値だ。

    画面右上の「累計」トグルをONにすると月初からの累計、OFFにすると直近の日次表示に切り替わる。経営判断には累計モードが推奨されている。

    下段はカスタマイズ可能——「自分のお店を好きになる」設計

    ダッシュボードの上段(売上高・予算達成率・営業利益率)は全ユーザー共通の固定表示だが、下段に表示するKPI項目は各社でカスタマイズできる。客数・客単価・回転率・食材費率・人件費率・広告費率・家賃比率など、用意された指標の中から最大4〜5項目を選んで並べ替えが可能だ。

    「FLAROはSaaSなので、全社で同じシステムを使います。だからこそ、お客様ごとのカスタム開発は基本的に行いません。その代わり、自分のお店に合った指標を組み合わせて並べられるようにしている。自分仕様に育てていくことで、ダッシュボードをもっと好きになってもらえると思っているんです」

    ただし、カスタマイズは「会社共通」の設定となる。これにも意図がある。

    「店舗ごとに見る指標がバラバラだと、会議の場で議論がかみ合わなくなる。KPIは信号機のようなもので、赤なら止まれ、青なら進めという共通認識があってこそ機能する。会社として同じ指標を追うことが、組織としての一体感につながるんです」

    ▲ 下段のカスタマイズ画面——さまざまな指標が選択可能

    タグ型カテゴリーで「見たい組織」を自在に絞り込む

    多店舗展開している企業にとって、「全店舗の数字を俯瞰する」だけでなく「特定のグループだけを切り出して見る」機能は不可欠だ。FLAROでは「カテゴリー」という独自の仕組みがこれを実現している。

    仕組みはシンプルだが、実は他のシステムとは大きく異なる。「エリア」「業態」「担当者」「会社」などの大カテゴリー(最大8種類)を設定し、その下に無限に小カテゴリーをぶら下げられる。そしてここが重要なポイントだが、この構造は「ツリー型(階層型)」ではなく「タグ型」になっている。

    「ツリー構造だと、『東北エリアのラーメン店だけ』と『九州エリアのラーメン店だけ』を同時に表示するといった柔軟な絞り込みができない。タグ型にしたことで、エリアをまたいだ業態別の分析や、複数の担当エリアをまとめて見る、といった使い方が自由にできるようになっています」

    ▲ 特定の1店舗(居酒屋たろう)に絞り込んだ状態——その店だけのKPIが即時表示

    ▲ 店舗マスターのカテゴリ設定画面——会社・担当者・エリア・業態をタグとして登録

    実際の活用シーンとして多いのが「担当者別の絞り込み」だ。SVや店舗マネージャーが自分の担当店舗だけを表示させ、そのデータをもとに店長会議で報告する——以前なら全店舗データをエクセルに落として、担当分だけを手作業で集計して…という作業が必要だったものが、カテゴリーを選ぶだけで瞬時に完了する。

    権限設定で「見せる数字・見せない数字」をコントロール

    飲食店には、経営者・本部スタッフ・SV・店長・アルバイト店長など、さまざまなレイヤーのスタッフが存在する。ダッシュボードに全ての数字を全員に見せることが、必ずしも正解とは限らない。

    「アルバイト店長には社員の人件費を見せたくない、家賃は見せると困る、という場合がある。FLAROでは権限の種類を無制限に作れて、どのスタッフにどの数字を見せるか・見せないかを細かく設定できます。ダッシュボードだけでなく、全ての機能でこの権限管理が働くようになっています」

    ▲ ダッシュボードの各指標は、スタッフの権限設定によって表示・非表示をコントロール可能

    社長は全店舗・全指標が見える。東北エリアのSVは東北エリアの店舗のみ。アルバイト店長は人件費・家賃を除いた売上関連の数字だけ——こうしたきめ細かな権限設計が、組織の実態に合った運用を可能にしている。

    ダッシュボードは「入口」——詳細はレポートとレーダーチャートへ

    安部が強調するのは、ダッシュボードはあくまで「経営の健康診断を瞬時に行う入口」だということだ。

    「ファーストビューでフード費率が高かったら、次はそこを掘り下げる。レーダーチャートや各種レポートに飛んで原因を探す——そういう流れで使ってほしいと思っています。ダッシュボードは『どこに問題があるか』を教えてくれるもの。詳細の分析はその先の機能で行う、という役割分担を意識して設計しています」

    「金額ではなくパーセントで見る」「1日単位ではなく月累計で追う」「組織のレイヤーに合わせた権限設定」「タグ型による自由な絞り込み」——これらの設計思想はすべて、飲食店経営の現場で「本当に使える」ツールであるための必然的な選択だ。

    上場企業の経営管理部で7年半を過ごし、数字と向き合い続けてきた安部だからこそ辿り着いた、飲食店経営の「ファーストビュー」の形がここにある。

    飲食店KPI ダッシュボード|機能サマリー

    表示形式

    金額ではなく売上対比パーセントで表示。経営の健康状態を直感的に把握

    集計期間

    月初〜昨日までの累計。日次のノイズを除いた正確なトレンドを把握

    カスタマイズ

    下段KPI項目を会社ごとに選択・並べ替え可能(最大4〜5項目)

    組織絞り込み

    タグ型カテゴリーで全社・エリア・業態・担当者別など自由に組み合わせ可能

    権限管理

    役職・担当者ごとに表示項目のオン/オフを設定。無制限の権限種類を作成可

    数字と人の成長を同時に叶える
    今日からはじめるスマート経営

    無料で相談可能です

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